「そろそろ自社のホームページを新しくしたい」「ネットショップを始めたい」……。そう考えたとき、一番のネックになるのが制作コストです。
この記事は、個人事業主から中小企業の経営者の方まで、「コストを抑えてWeb集客を強化したい」と考えているすべての方に向けて執筆しました。
数十万、時には数百万円かかる費用をすべて自腹でまかなうのは大変ですよね。しかし、2026年現在、ネットを活用した集客の仕組みづくりを支援するため、国や自治体からは数多くの補助金・助成金が出ています。
今回は、関西エリア、特に手厚い支援で知られる大阪府四條畷市の事例を引き合いに出しながら、補助金活用のコツを解説します。
狙い目はこれ!活用できる補助金の種類

ホームページ制作に使える補助金は、大きく分けて「国」と「自治体」の2種類があります。
①国の補助金(全国どこでも対象)
- 小規模事業者持続化補助金:最もポピュラーな補助金です。販路開拓(PR)が目的であれば、サイト制作費の一部が補助されます。
- IT導入補助金:ECサイト(ネットショップ)や予約システムなど、特定の機能を持つサイトを作る際に有効です。
- 事業再構築補助金:既存事業の売上低迷などを背景に、新分野への進出や業態転換に挑むための「大規模な変革」を支援する補助金です。「対面販売からオンラインショップへ完全移行する」「店舗の一部を改装して新サービスを始め、その専用サイトを作る」など、ビジネスモデルそのものをガラッと変えるようなプロジェクトが対象です。
| 補助金名 | 特徴 | 補助額の目安 |
| 小規模事業者持続化補助金 | HP制作で最も一般的、販路開拓が目的 | 最大50万〜250万円 |
| IT導入補助金 | ECサイト(ネットショップ)機能がある場合に有効 | 最大350万円〜 |
| 事業再構築補助金 | 新分野展開など、大きな事業転換に伴うHP制作 | 数百万円〜 |
②自治体独自の補助金(地域限定)
市区町村が独自に予算を組んでいるものです。実は、国の補助金よりも補助率が高く、採択されやすい「お宝」制度が眠っている可能性大です。「〇〇(地域名) ホームぺージ 補助金」で検索してみましょう。
関西でホームページ制作に補助金が使える自治体【2026年】
最新「2026年1月現在」のホームページに関する補助金を紹介します。ただし補助金は「数ヶ月単位で募集が始まり、予算がなくなるとすぐ終わる」という性質があるため注意が必要です。ここでの情報を参考にして、最終的には自治体のホームぺージで確認しましょう。
1.大阪府内の主な自治体
大阪府は全国的にもデジタル化支援が手厚いエリアです。
- 大阪府(全域対象):「新事業展開テイクオフ支援事業」など、新事業に伴うHP制作を支援。2026年度も継続の可能性が高く、建設・飲食業なら最大150万円と高額です。
- 大阪市:DX推進プロジェクトの一環で支援が出る場合があります。
- 堺市:「中小企業デジタル化促進補助金」があり、HP制作も対象になるケースが多いです。
- 吹田市:市独自のホームページ作成補助金があり、高機能なサイト制作には手厚い補助が出ることで知られています。
- 守口市・岸和田市:デジタル化・販路開拓の支援制度が定期的に公募されます
- 四條畷市:「なわて事業者チャレンジ支援補助金」。販路開拓(HP制作)において条件により補助率10/10(全額)という全国的にも珍しい手厚さが最大の売りです
- 東大阪市:「製造業・モノづくりの街」として、DXや販路開拓の補助金が頻繁に出ます。
2.兵庫県内の主な自治体
兵庫県は「地域活性化」や「過疎地支援」の文脈でHP制作が補助される傾向があります。
- 神戸市:中小企業のIT活用支援が活発です。「神戸挑戦企業等支援補助金」など、名称が年度により変わりますが、常に何かしらのIT支援策がある「IT先進都市」です
- 姫路市・尼崎市:商工会議所と連携した販路開拓支援が中心です。
- 伊丹市・宝塚市:創業支援の枠組みでホームページ制作が対象になることがあります。
- 高砂市:「DX推進補助金」などで、ECサイト構築や予約システム導入に2/3補助(上限10万円〜など)が出る事例があります。
- 過疎地域等(17市町):豊岡市、養父市、朝来市、丹波篠山市、淡路エリアなどは、県の「地域伴走支援」に関連した補助が出る場合があります。
3.京都・滋賀・奈良・和歌山
- 京都府(全域):「伴走支援型小規模事業者支援金」など、京都府商工会連合会が窓口となる支援が強力です。
- 京都市:「中小企業デジタル化推進事業」など、観光や伝統産業を活かすためのWeb発信に積極的です。
- 滋賀県:滋賀県産業支援プラザが窓口となる「小規模事業者応援」関連の助成。
- 滋賀県草津市・大津市:創業支援や中小企業活性化の補助金が比較的安定して公募されます。
- 奈良県・和歌山県:県全体の「DX補助金」や、各市の「販路開拓支援」をチェックする必要があります。
- 奈良県生駒市:テレワークやデジタル化に積極的な自治体で、独自のIT支援が出ることがあります。
| ここに挙げたのは一例です。実は自治体の補助金は4月・9月・1月など、予算の切り替わり時期にこっそり発表されることが多いのが特徴。最も確実なのは、Googleで「(自分の街の名前)+産業振興+補助金」で検索するか、地元の商工会のメールマガジンに登録しておくことです。 |
【事例】四條畷市の「なわて事業者チャレンジ支援制度」がすごい!
関西の中でも、特に注目したいのが大阪府四條畷市の支援体制です。
四條畷市では、市内の事業者が新しい取り組みを行う際、「なわて事業者チャレンジ支援補助金」を活用できる場合があります。
- 驚きの補助率:条件によりますが、PR費用(HP制作など)に対して10/10(全額)、つまり実質自己負担ゼロで取り組める枠が用意されています。
- 地域密着の安心感:四條畷市商工会が窓口となり、計画書の作成から親身に相談に乗ってくれるため、初心者でも安心です。
このように、自分の街の補助金を調べることは、コストを抑えるための第一歩となります。
ホームぺージ作成|申請難易度マップ
補助金は、金額が大きくなるほど準備が大変になります。自分の状況に合わせて選ぶのが成功の秘訣です。
- 難易度:★☆☆(自治体独自の補助金)窓口が近く、相談しながら進められるため、最も完走しやすいです。
- 難易度:★★☆(IT導入補助金)書類は少なめですが、登録されたITツールの中から選ぶ必要があるため、自由度は少し低めです。
- 難易度:★★★(小規模事業者持続化補助金)「経営計画書」をしっかり書く必要があります。プロのアドバイスを受けるのが一般的です。
- 難易度:★★★★★(事業再構築補助金)新事業への大きな挑戦が条件。ハードルは高いですが、数百万単位の大きな補助が見込めます。
ホームぺージ作成で補助金を活用する3つの鉄則
せっかくの補助金も、ルールを知らないと1円も受け取れません。
- 「契約前」に相談すること:ほとんどの補助金は、「採択(決定)される前に契約・発注したものは対象外」です。まずは商工会や制作会社に相談しましょう。※後述「補助金活用のステップ」参照ください
- 基本は「後払い」:補助金は、事業が終わってから入金されます。一度は全額を自分で支払うための資金繰りが必要です。
- 「作る目的」を明確に:「ホームぺージが古くなったから」ではなく、「Webで受注を〇%増やすために、この機能が必要だ」という具体的なビジネスプランが、審査を通す最大のポイントです。
なぜ「採択」前だとダメなのか
補助金のルールでは、「補助が決まる(採択される)前に自分で勝手に始めたプロジェクトには、お金は出しません」という厳しい決まりがあります。「もう契約しちゃったんですけど……」と言っても、あとから遡って認めてもらうことは基本的にできません。だからこそ、「印鑑を押す前、お金を払う前に相談しましょう。
作る目的の考え方
「目的」と言われると難しく感じるかもしれません。いきなり「受注率〇%アップ」と設定するより、まずは現状を振り返ります。月に何件問い合わせがあるでしょうか。もしそれが「週に1件増えるだけ」でも、年間では大きな利益ですよね。まずはその小さな目標を言葉にしてみましょう。
ホームぺージのリニューアルなら「新しくして、どう稼ぐか」をセットで考えましょう!補助金は、単なる「古くなったものの買い替え」には出にくいのが現実です。「今のネット予約は使いにくいから、新しくして月5件の新規予約を狙いたい」というように、「これを作って、どう商売を伸ばすか」というワクワクする計画を伝えることが、合格への一番の近道です。
ホームぺージ作成|補助金活用のステップ
どちらの段階で申請し、補助金が受け取れるのかをイメージしやすく整理しました。
| ステップ | 段階 | 状況 |
| 1.準備・相談 | 検討中 | まだお金はもらえません。 |
| 2.申請 | 申し込み | 審査待ちの状態です。 |
| 3.採択 | 合格・決定 | ここで初めて「補助対象」として認められます。 |
| 4.契約・発注 | 実施 | 【重要】採択のあとで、ようやく業者に発注できます。 |
| 5.支払い | 精算 | 先に自分でお金を払います。 |
| 6.入金 | 受取 | 後から補助金が振り込まれます。 |
まとめ:まずは「地元の商工会」へ
ホームページは作って終わりではなく、そこからビジネスを加速させるためのツールです。補助金を使えば、浮いた予算を商品開発や他のお客さまへのサービス向上に回すこともできます。
ちなみに、私自身も四條畷市商工会に席を置いております。ヒマリウェブでは補助金の申請代行そのものは行っていませんが、「どんな流れで相談すればいいの?」「窓口はどこ?」といった、申請に向けた第一歩のご案内や、補助金を活用したサイト制作のプランニングをお手伝いすることが可能です。
「自分も補助金が使えるかな?」と迷ったら、まずは一度お気軽にご相談ください。一緒に、あなたの商売を次のステージへ進める方法を考えましょう!

補助金活用・事業計画ヒアリングシート
審査員が納得するポイントを自然に押さえられるよう、5つの重要項目をリスト化しました。Googleドキュメントなどにコピーして、あなたの思いを言語化するツールとしてご活用ください。

